夕陽の中で・・・



水たまりに


見向きもせず


猫が除けて歩いていく・・・




その後ろを 


私は ついていった・・・



・・・・・・・







封筒から


お気に入りのジャムの小瓶に


そっと 飴をいれた



小瓶の中で


飴は ひとつぶ寂しそう・・・





次の日


また ポストに飴入りの封筒が


入っていた・・・



そして 


また 次の日も 次の日も・・・




そのたびに 


小瓶の蓋を開けて


飴を いれた・・・




テーブルの上に 


西日が当たって


小瓶は 中の飴と一緒に 


光り出した・・・




今日は まだ ポストには


封筒は 入ってないな・・・





そう思いながら


読みかけの本を テーブルに置いた




・・・



ポストの蓋を開く音がしたような気がした・・・



玄関の方へ走って


はだしのまま


戸を開けた・・・



すると



目の前には


ポストに手をかけた


猫が・・・



驚いた顔をして こちらを見ていた・・・





お互い目をそらすこともせずに


しばらく 


見つめあっていたけれど




猫は 我に返って 


ポストの蓋から 手を放して


こほん・・・っと 咳払いをして


私の方に体を向きなおして




深々とおじぎをした・・・




そして


こちらに 手を差し出した



手には いつもの封筒が



私が動けずにいると



また ポストの方へ手をかけようとした・・・





ちょっと 待って・・・



やっと出せた声は とても小さくて


いや 心の中の声だったかも・・・




でもその声で


猫はふたたびこちらを見た・・・




封筒は 手元にはなくて


ポストに 入れた後だったようだ・・・





猫は そのまま


何事もなかったかのように


四つん這いになって




歩いていった・・・





身体が ふっと軽くなったような気がして


ポストへ・・・




ポストには いつものように封筒が 入っていた・・・


そして いつものようにその中には 飴が入っていた・・・






猫は・・・


あの猫はどこへ行った・・・?




スニーカーを はいて 外に出た



猫の姿を しばらく探したら



私を待っていたかのように



猫は 座ってこちらを見ていた・・・



私の姿を確認すると



また 歩きだした・・・




猫は ときどきこちらを見ながら歩いていく




私を どこかに 誘っているみたいだ・・・






日は落ちて すこしあたりは暗くなってきた



猫の姿は どんどん闇に消えていくようで



その姿を見失しなわないように



目をこらさなくてはいけなくなってきた・・・







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