うぐいすの谷・・・



ある日 お腹に傷のある蛙が


久しぶりに私の前に姿を現した・・・



蛙は 私を 近くの山のふもとへ案内してくれた・・・


小川が流れるほとりを伝って 山へ上がっていく




山には うぐいすの声が響いている



水の流れ落ちる音が聞こえてきて


空気が すこし冷たく感じる・・・



身震いすると 蛙が私の横へ身体を摺り寄せた・・・



お互い 冷たい身体だけど・・・



小さな滝が見えてきて


その裏へつづく岩場をゆく・・・




何度も足をすべらせそうになりながら


進んでいくと


水の流れる音が ふっと 途切れた・・・





暗い穴を 奥へと入っていく蛙・・・



私も その後をついていく









ねこじゃらしの裏庭 目次







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